ボリューム

選択したハードディスクの全スペースを使って 1 つのボリュームを構築したり、既存のディスクグループ上にボリュームを構築したりすることができます。ボリュームを作成する際に選択した RAID タイプに基づいて、異なるレベルのデータ保護が提供されます。Synology RackStation がサポートする RAID タイプについては、全般を参照してください。

ボリュームを作成する:

  1. [作成] ボタンをクリックします。
  2. 作成モードを選択します。
  3. ウィザードに従って処理を終了します。

注:

特定のハードディスクでボリュームを作成する場合にそのボリュームがボリューム作成ウィザードに表示されない場合は、[HDD 管理] タブでハードディスクの状態を確認してください。

ボリュームを削除する:

  1. 削除するボリュームを選択します。
  2. [削除] ボタンをクリックし、ウィザードに従って作業を完了します。

注:

ボリュームのデータはボリュームを削除すると同時に削除されますので、このオプションを使用する場合にはご注意ください。

ボリュームを修復する:

ボリュームの状態が [劣化] になっており、[ボリューム]タブのおすすめ欄に青い [システムパーティションを修復する] のリンクが表示される場合は、そのリンクをクリックするとボリュームを修復できます。すると、ボリュームのステータスが正常に戻ります。

ボリュームのステータスが [劣化] になっていても、それがシステムパーティションの故障によるものではない場合は、RAID が次のタイプの場合はそれを修復することができます。「SHR」、「RAID 1」、「RAID 5」、「RAID 5+Spare」、「RAID 6」、「RAID 10」などです。ボリュームのデータは、修復後も維持されます。ボリュームを修復するには、次の手順に従ってください:

  1. RackStation の電源を切ります。ご使用のモデルがホットスワップに対応している場合は、このステップは省略できます。
  2. [ディスク情報] に記載される指示に従って故障したハードディスクを取り外し、新しいハードディスクと交換します。
  3. [管理] をクリックします。
  4. [修復] を選択します。
  5. ウィザードに従って処理を終了します。

注:

ボリュームの RAID タイプを変える

RackStation に使用可能なハードディスクがある場合は、ボリュームの RAID タイプを変更することができます。今なら以下の機能変更が可能です。

ボリュームのRAIDタイプを変更するには、以下の手順に従ってください。

  1. 変更するボリュームを選択します。
  2. [管理] をクリックします。
  3. [RAID タイプの変更] を選択します。
  4. ウィザードに従って処理を終了します。

注:

ボリュームサイズの拡張

RAID 上に複数のボリュームがある場合は、ボリュームを選択するときに [編集] ボタンをクリックするとボリュームサイズを拡張できます。RAID 上に SHR ボリュームと 1 個のボリュームがある場合は、既存のハードディスクをより大きいサイズのディスクに交換するか、ハードディスクを追加することにより、それらのサイズを拡張することができます。

注:

既存のディスクを交換してボリュームを拡張する

既存のハードディスクを次の RAID タイプの大きいサイズに交換してボリュームを増設することができます。SHR、RAID 1、RAID 5、RAID 5+Spare、RAID 6 から選択してください。

RAID 5 および RAID 6

RAID 5 または RAID 6 ボリュームまたはディスク グループのハード ディスクを取り換える場合、まず最も小さいハード ディスクから交換してください。RAID 5 ボリュームのストレージ容量は、(ハード ディスクの数 – 1) x (最小ハード ディスクのサイズ)となります。一方、RAID 6 の場合は、(ハード ディスクの数 – 2) x (最小ハード ディスクのサイズ)となります。要するに、ハード ディスクのスペースを最大限活用するためには、常に最小のハード ディスクから取り換える必要があります。

例えば、RAID 5 ボリュームにそれぞれ 4 TB、3 TB、2 TB の 3 台のハード ディスクがある場合、ボリュームで使用可能な容量は 4 TB となります。4 TB または 3 TB のディスクを取り換える場合は、ボリュームの容量は変わりません。ボリュームを増量するためには、先に 2 TB のハード ディスクを取り換える必要があります。

SHR (Synology Hybrid RAID)

SHR ボリュームまたはディスク グループに属するハード ディスクを取り換える際は、次の点にご注意ください。

ディスクを交換する

  1. RackStation の電源を切ります。ご使用のモデルがホットスワップに対応している場合は、このステップは省略できます。
  2. 1 台のハードディスクをより大きい容量のものに交換します。
  3. RackStation の電源を入れてボリュームを修復します。
  4. 手順 1 から 3 を繰り返し、すべてのハードディスクを大容量のハードディスクと交換します。
  5. システムが自動的にボリュームを拡張します。

注:

ディスクを増設してボリュームを拡張する

SHR、JBOD、RAID 5、RAID 5+Spare、RAID 6 については、RackStation に予備のハードディスク ベイがある場合は、ハードディスクを追加することによって ボリュームを拡張することができます。

ハード ディスクの最小サイズ

交換用ハード ディスクの最小サイズについては、以下のガイドラインをご参照ください。

ハードディスクを追加する

  1. 増設するボリュームを選択します。
  2. [管理] をクリックします。
  3. サイズを拡張したい RAID があるハードディスクを選択します。
  4. ウィザードに従って処理を終了します。

注:

データ スクラブ

データ スクラブとは、ボリュームやディスク グループを検査して、データの不整合が検出された場合はそれを修正してくれるデータ維持機能です。この機能は、SHR(3 台以上のディスクで構成)、RAID 5、RAID 6 が導入されたボリュームかディスク グループで使用できます。

データの整合性を保持し、ディスクの不具合により重要なデータが消失するのを防止するためにも、定期的にデータ スクラブを行ってください。

データ スクラブを実行する:

  1. データ スクラブを実行したいボリュームかディスク グループを選択します。
  2. [管理] をクリックします。
  3. [データ スクラブ] を選択します。

注: