iSCSI Target
ひとつのボリュームで最大 10個または 64 個の iSCSI Target を作成し、iSCSI LUN をマップできます。iSCSI LUN を iSCSI Target にマッピングすると、クライアントがそのスペースをローカルディスクのようにアクセスできるようになります。
注:サポートされる iSCSI Target の数は、DiskStation/RackStation のモデルにより異なります。詳しい製品仕様については、Synology のウェブサイトをご覧ください。
iSCSI Target を作成する:
- [作成] ボタンをクリックします。
- 名前、IQN などを含む iSCSI Target の情報と、CHAP 認証を有効にするかどうかを入力します。
- [次へ] をクリックします。
- iSCSI LUN マッピングを設定します。新規 iSCSI LUN を作成または既存の iSCSI LUN をマッピングのいずれかを選択します。
- [次へ] をクリックします。
- [戻る]をクリックして修正する、または[適用]をクリックして設定を確定します。
用語説明
- IQN:IQN (iSCSI Qualified Name) は、iSCSI Target に対する固有の名前です。別のサーバーの iSCSI Target IQN と衝突しない名前にします。IQN は、最大128文字で、文字(大文字小文字を区別する)、数字、コロン、ダッシュ、ドットが使用できます。推奨される名前の形式は、iqn.[日付].[ドメイン]:[デバイス識別子] です。例:iqn.2000-04.com.synology:storage.diskarray.1
- CHAP 認証:CHAP を選択すると、サーバーは、クライアントを識別できるようになります。ユーザー名は、1~12の文字または数字で構成し、パスワードは、12~16の文字または数字で構成します。
- 相互 CHAP 認証:相互CHAP では、クライアントとサーバーが互いに認証し合います。クライアントの認証に使用するCHAPパスワードは、あらゆるサーバーを認証するために構成されなければなりません。またサーバーの認証に使用するあらゆるCHAPパスワードは、クライアントを認証するために構成されなければなりません。
iSCSI Target を削除する:
iSCSI Target やマッピングした iSCSI LUN を削除できます。iSCSI LUN を削除すると、iSCSI LUN 上のすべてのデータも削除されます。
- 削除する iSCSI Target を選択します。
- [削除]をクリックします。
- マップした iSCSI LUN も削除する場合は、マップした iSCSI LUN も削除するを選択して、削除する対象を選択します。
- [OK] をクリックします。
iSCSI Target を編集する:
- 編集する iSCSI Target を選択します。
- [編集]をクリックします。
- 希望する内容に設定を編集します。[OK] をクリックして、変更を保存します。
用語説明
- CRCチェックサム:CRC チェックサムを有効にすると、データ転送中にエラーが発生したかどうか確認できます。
- マルチセッション:ひとつまたは複数の開始プログラムによる複数のセッションから同時に同じ iSCSI Target への接続を可能にします。ファイルの破損や予期しないデータ損失から守るためには、VMware Virtual Machine File Systkem (VMFS) や Oracle Cluster File System (OCFS) などの共有ファイルシステムまたはクラスタシステムを採用することを強く推奨します。
- マスキング:マスキングすると、iSCSI Target が特定の iSCSI 開始プログラムの IQN から排他的にアクセスできるようになります。
iSCSI Target を有効/無効にする:
- 有効/無効にする iSCSI Target を選択します。
- 有効または無効をクリックします。
iSNS サーバーで iSCSI Targets を登録する
iSNS (Internet Storage Name Service) は、中央化管理のメカニズムを提供します。iSNS サーバーであらゆる iSCSI Targets を登録することができます。
- [iSNS]ボタンをクリックし、[iSNSを有効にする]チェックボックスを選択します。
- iSNS サーバーのIPアドレスを入力します。[OK]をクリックして設定を適用します。