UPS

UPS(無停電電源装置)は、停電になってもしばらくの間であれば DiskStation を作動し続けられるバックアップ用電源装置です。この機能は、電源が切れてシャットオフしてしまう前に DiskStation がデータを保存し、ボリュームをアンマウントするのに十分な時間を与えることで、データの消失を防止します。

セーフモード

DiskStation がセーフモードに入ると、UPS から電力が供給されている間にすべてのサービスを停止してボリュームをアンマウントします。このようにしてデータの消失を防止し、安全にシャットダウンします。デフォルトでは、UPS 装置の電力が残り少なくなるとシステムがセーフモードに入ります。また、停電時に DiskStation がセーフモードに入るまでの時間を指定することもできます。ただし、指定した時間に達する前に UPS 装置の残量が少なくなると、システムは即座にセーフモードに入ります。

ローカル UPS サポート

UPS 装置のインストールについては、装置の取扱説明書をお読みください。インストールが完了し、DiskStation を UPS 装置に接続したら、次の手順に従って UPS サポートを有効にしてください。

ローカル UPS サポートを有効にする:

  1. UPS 装置をDiskStation の USB ポートに繋ぎます。
  2. [UPS] タブで、[UPS サポートを有効にする] のチェックボックスを選択します。
  3. 停電になったら DiskStation がセーフモードに入るように選択します。
  4. システムがセーフモードになったとき、UPS に停止信号を送信するかどうかを設定します。ほとんどの UPS 装置は、電源が復旧すると自動的にオンになります。
  5. [適用] をクリックします。

SNMP UPS サポート

この DiskStation は、SNMP (Simple Network Management Protocol) UPS 装置にも接続できます。SNMP UPS 装置のインストールについては、装置の取扱説明書をお読みください。DiskStation を装置に接続し、同じネットワークに繋いだら、次の手順に従って UPS サポートを有効にしてください。

SNMP UPS サポートを有効にする:

  1. [UPS] タブで、[UPS サポートを有効にする] のチェックボックスを選択します。
  2. [ネットワーク UPS のタイプ] ドロップダウン メニューから [SNMP UPS] を選択します。
  3. [SNMP UPS IP アドレス] 欄で SNMP UPS デバイスの IP アドレスを入力します。
  4. 停電になったら DiskStation がセーフモードに入るように選択します。
  5. [SNMP コミュニティ] 欄に、SNMP UPS 装置のコミュニティ ストリングを入力します。
  6. [適用] をクリックします。

ネットワーク UPS サポート

USB ポートが 1 つしかない UPS 装置に 2 台の DiskStation を接続すると、1 台の DiskStation しか UPS 装置の状態を得ることができません。この場合は、1 台の DiskStation を「ネットワーク UPS サーバー」として機能させ、USB またはネットワーク(装置によります)を介して UPS 装置に接続するようにします。ネットワーク UPS サーバーは UPS 情報を取得して、もう 1 台の「クライアント」DiskStation にその情報を引き渡します。

ネットワーク UPS サポートを有効にする:

  1. UPS 装置(USB またはネットワーク経由)に繋いでいる DiskStation にログインします。この DiskStation でローカル UPS サポートがまだ有効になっていない場合は、上記の手順に従ってこれを有効にしてください。
  2. [UPS] タブで [ネットワーク UPS サーバーを有効にする] オプションを選択し、DiskStation がクライアントの DiskStation に UPS 情報を引き渡せるようにしてください。
  3. [許可のある DiskStation] ボタンをクリックします。
  4. 開いた画面で、UPS 装置を使用しているが、USB またはネットワークに接続されていない別の DiskStation の IP アドレスを入力します。次に [OK] をクリックします。
  5. [適用] をクリックして設定を保存します。

これでネットワーク UPS サーバーが UPS 情報を取得し、UPS 装置を使用しているもう 1 台の DiskStation に情報を引き渡すことができます。もう 1 台の DiskStation で UPS サポートを有効にする手順については、下記の説明をお読みください。

クライアントの DiskStation で UPS サポートを有効にするには:

  1. UPS 装置を使用しているが、USB またはネットワークに接続されていない別の DiskStation にログインします。
  2. [UPS] タブで、[UPS サポートを有効にする] のチェックボックスを選択します。
  3. [ネットワーク UPS のタイプ] ドロップダウン メニューから [Synology UPS サーバー] を選択します。
  4. [ネットワーク UPS サーバー IP] 欄に、ネットワーク UPS サーバー(UPS 装置に繋いである DiskStation など)の IP アドレスを入力します。
  5. 停電になったら DiskStation がセーフモードに入るように選択します。[サーバーに合わせる] を選択すると、セーフモードの設定を簡単に済ませることができます。
  6. [適用] をクリックして設定を保存します。

ネットワーク UPS の必要条件: